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成功術 時間の戦略 | 鎌田浩毅

頭は100パーセント使うな

同じ仕事を長時間していて、活きた時間がだんだん薄まってきていると感じた場合には、思いきって仕事内容そのものを変えてみるという方法もある。地球物理学者の故竹内均教授は、手持ちの仕事を細分して、十五分ごとに作業内容を変えていったそうだ。
(中略)クリエイティブな作業をした前後は、敢えて空き時間にする。こうすることにより、活きた時間のあいだだけは、頭をフル回転しようという気が起きる。(中略)
要は、自分の頭の状態と働き具合を、つねに注意深く観察していることである。調子がよかったら、決して中断してはいけない。走れるところまでは速度をゆるめずに走る。しかし、頭脳活動がピークを越えたのを感じはじめたら、止めるタイミングをはかる。だらだらと頭を酷使してはいけない。(P28-29)

「時間が薄まる」という表現がとても気に入りました。
確かに、こういうことって毎日の仕事で感じていることでもあります。
著者の「一日の中で頭が本当に創造的に働くのは、せいぜい一時間程度である」(P24)という言葉と合わせ、「活きた時間」をいかに有効に使うかを、もっと意識していこうと思いました。

可愛げと律気

良好な人間関係を築くキーワードとして「可愛げ(かわいげ)」と「律気(りちぎ)」が挙げられていましたが、これにはなるほどと思いました。
谷沢永一『人間通』では、こう述べられているそうです。

人間の欠点が覆い隠されて世の人から好意を得ることが出来る性格の急所は可愛気であろう。(略)
可愛気の次に人から好まれる素質、それは、律気である。秀吉は可愛気、家康は律気、それを以て天下の人身を収攬(しゅうらん)した。律気なら努めて達し得るであろう。律気を磨きあげれば殆ど可愛気に近づくのである(略)。

具体例として、著者は次のような行動を挙げています。

たとえば、先輩が自分の熟知していることを言った時に、「それ知っています」とは発言せず興味深く拝聴するのが、可愛気である。また、先輩の地位を自分が追いこした場合でも、昔のように先輩を立てるのは、律気であろう。(P69-70)

こういうことなら、自分でもできそうな気がしました。

ギブ・アンド・ギブからはじめる

著者が尊敬する上司から教わったという人間関係の本質が、心に染みました。

「人から頼まれた仕事は、快くやってあげなさい。君には少し時間を割くだけのことでも、頼んできた人にとっては難事業なのだ。そのちょっとした努力から、大きな信頼を得ることができる」
「安心して人のために仕事をしなさい。それが君の評価を高め、信頼関係を得るもっとも早道なのだよ」(P72-73)

人から仕事を頼まれたときは、嫌だと思わずに快く引き受けようと思いました。

テーマ : 読んだ本。 ジャンル : 本・雑誌

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Author:ナンモナイト
C++プログラマ、アーキテクト

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